昨日の一冊は、
『ママたちが非常事態?』(ポプラ社)

卯の花
NHKスペシャルで放映されたものを書籍化したものだそうです。

「ママたち」「赤ちゃん」の「非常事態」を科学的に実験分析した本です。

たとえば「夜泣き」
ところどころ引用します。

“夜泣き” はなぜ起こるのか?

胎児は30分~40分ほどの長さの浅い眠りと深い眠りを交互に繰り返します。
そして、浅い眠りの間に数回目を覚まします。

胎児は昼よりも夜のほうがよく目を覚ましている。

胎児は母の体内の酸素を消費して生きています。

日中は活動時間帯であるために、
母体は多くの酸素を必要とします。
一方、夜は寝ているために酸素の消費量は下がります。
つまり、
胎児は母体の酸素消費量が減る夜に、
よく目を覚まし、
酸素を使って活動していることになります。

夜によく目を覚ますという胎児特有の睡眠は、
母に負担をかけないための仕組みなのです。

しかし悲しいかな、
このことが産後、母に負担をかけることになります。

胎児の睡眠サイクルは生まれても数か月間は続きます。
このため、
夜によく目を覚ますという性質が、
赤ちゃんの夜泣きの原因となり、
母を苦しめるのです。

夜泣きは母体に負担をかけまいとする胎児時代の睡眠の名残、
そう思えば、
お母さんたちの気も少しは楽になるのではないでしょうか?

実におもしろい試みでした。
実に学びの多い本でした。