蝗捕りの親子へらへら数ふ銭  夏井いつき
「蝗捕り」とは、
あくまで食用を目的としておらねばならぬ。(夏井いつき)

何の鳥 孵(かえ)る色無き風の中  杉山久子
「色無き風」、「秋の風」のことをいう。(夏井いつき)

いずれの句も、
夏井いつき『絶滅寸前季語辞典」(ちくま文庫)

田んぼでイナゴを捕まえ、
フライパンで炒(い)って、
砂糖醤油で食べたなあと思い出す。
子どもの食の楽しみが本当に乏しい時代だった。

卯の花
卯の花
卯の花
庭のベゴニア、
周りの花たちは咲いては枯れて、
季節は巡っているのに、
もう何ヵ月も咲き続けている。