昨日の一冊は、
大川周明『日本二千六百年史』(毎日ワンズ)

しかるに道元禅師に至りて、
断然として、
カイゼルのものをカイゼルに返した(政教分離の意・イエスの言葉)。
改革者としての道元を述ぶるに当り、
第一に挙ぐべきは、
実に仏教を一切の政治的纏綿(てんめん)より開放したことである。
(「第十三章 宗教改革者としての道元禅師」)

神のものは神に、
カエサルのものはカエサルに。

新約聖書にあるこの言葉、
平たく言えば、
政教分離ということなのか。
イマイチ解らなかったが、
大川周明によって氷解した。