【今日の歌句】2023・10・15
2023年10月15日
わたくしを不気味な子供と呼ぶ母がジャスミンティーを淹れる休日 山崎聡子
思春期と母が説明していますどうやらわたしのことのようです 平岡あみ
とりもどすことのできない風船をああ遠いねえと最後まで見た 東 直子
ふと「死ぬ」と聞こえたようで聞きかえすおやすみなさいの電話の中に 雪舟えま
(穗村 弘『これから泳ぎにいきませんか』河出書房新社)
こういう歌は詠めないなあと、
ある確かさで思います。
秋の日が暮れるのを見ると、
秋がだんだん暮れていくのがわかる。