11月1日の朝日新聞の「どう思いますか」は、
「病名の言い換え」についてでした。

「糖尿病」の新しい呼称を、
「ダイアベディス」とする案を、
日本糖尿病学会などが発表したことについて。

要するに糖尿なんだろう。

「尿」の文字が不潔なイメージにつながり、
誤解や偏見を生んでいることが理由らしい。

「尿」という文字を使わない病名ならば、
高血病や高血糖病など、
代案はいくらでもありそうだ。

安易にカタカナ英語に流れず、
もっと日本語を大切にすべきではないか。

あらぬ誤解と偏見を払拭する点からも、
この動きには大いに期待している。

せっかく名称を変えるのなら、
患者が治療の必要性を痛感するような、
恐ろしげな名前にしてはどうだろう。
例えば、「血管壁損壊病」。

直感的に伝わる「糖尿病」の言葉をなくさいでほしい。
ネガティブでも覚えられないよりはいい。


室生犀星の詩の一節を借りるなら、
聞きたもなやな
雀しば泣けり
(「小景異情」)