有馬美季子『お葉の医心帖』(角川文庫)
上手くいかねえ時は、
周りを変えるのも手だからな。
新しくやり直すためには、
変える、逃げるってことも、
決して悪くはねえんだ。
(第二章 繊細な肌」)

傷とか傷跡って、
その人が生きてきた証だもの。
(「第二章 繊細な肌」)

人からぶつけられた言葉の傷を癒すのも、
人からもらう言葉なんだわ。
(「第四章 決意の時」)