11月27日の毎日俳壇から、
感覚の句をふたつ。

雨戸繰(く)る音に山茶花(さざんか)散りゐたり  高尾山 昭

冬来たる風の尖(とが)りし粟田口  三村まさる

 

同じ日の毎日歌壇から、
情緒の歌をふたつ。

包帯のように毛布を巻きつける心がはみ出しそうな夜には  石川真琴

あの鳥は何鳥だろう ひーこっくひーこっくぇーと鳴いているけど  高橋理恵