毎日新聞の今週の本棚「なつかしい一冊」、
12月9日は綾瀬まるさんの選でした。
灰谷健次郎『太陽の子』(角川文庫)
思えばあの生々しさ、
救いがなくとも残された側は生きていくしかないという苦い示唆は、
読み手の負荷が考慮された児童向け作品とは異なる、
初めて触れた一般文芸の手触りだった。