小津夜景『いつかたこぶねになる日』(新潮文庫)

卯の花

解説を書いている永井玲衣さんが、
寺山修司の詩を引用しています。

書物は
家なき子の家
(寺山修司「あなたに」)

そして、
こんなふうに書いています。

本書は、
書物に家を持つ子どもによって書かれた本であり、
そんな子どもたちのための本でもある。