芥川賞受賞作『東京都同情塔』九段理江を、
「文芸春秋」三月特別号で読みました。

よくわからなかった。

小川洋子の選評に親近感を覚えました。
ただ、どうしても私は、
建築家の牧名沙羅にも、
塔で働く拓人にも、
人間的な息遣いを感じることができなかった。
思考のための言葉ではなく、
心からにじみ出てくる声なき声を聞きたかった。