サ、サーッと読んでいても、
時に「あれっ!」と思うことがあれます。
いろんな意味で心が立ち止まることがあります。

千野隆司『出世商人』三(文春文庫)
心の持ちようが、
体の動きに大きく作用する。
(「第三章 小火の後」)

新井素子『イン・ザ・ヘブン』(新潮文庫)
ある時、ふいに、
この世界をお創りになった神様は、
何だかもう、
すべてのことが嫌になってしまったのでした。
(「ゲーム」)

すると、
「お前はいい指揮者か、悪い指揮者か」
と、聞かれた。
ぼくはでっかい声で、
「自分はいい指揮者になるだろう」
と、答えた。
(「棒ふりコンクール」)