時間はかかりましたが、
小林エリカ『マダム・キュリーと朝食を』(集英社)を読み終えました。

どうして、目に見えないもののことを、
みんなこんなにも簡単に忘れてしまうんだろう。

「東の都市」へと流れて来た猫と、
震災の年に生まれた少女・雛。

目に見えないはずの「放射能」を、
猫は「光」として見、
少女の祖母は「声」として聞く。
(本の「帯」より)