五木寛之『親鸞』(講談社文庫)
「青春篇」上下、
「激動篇」上下、
「完結編」上下、
計六冊、読み終えました。

ある時からずっと抱いていた違和感を、
娘の覚信が言い当てます。

どうしてそれが、
おわかりにならないのですか。

親鸞さまは、
ご立派でございます。

親鸞さまには、
親子の情というものがないのですか。

わたしはこれまで、
ずっと親鸞さまのことで、
理解できないところが沢山ありました。
善鸞さまとのいきさつや、
恵信さまのことなどもそうです。

親鸞さまはわたしたちとはちがうおかた、
生きた仏さまなのです。