幸田文の短編小説集『黒い裾』(講談社文芸文庫)
幸田文はエッセイの方が読みやすい、
そう思いながら訥々として読みました。

手伝うというのは役に立つ場処を見つけだすことだと合点して、
少しずつ気の働きが活溌になった。
(「黒い裾」)

手伝うとは役に立つ場処を見つけ出すこと、
なるほど言い得て妙だと思いました。