《そうかなあ?》
離れを片付けていたら、
後ろ髪と前髪の間で、
なかなか踏ん切りがつかず、
片づけ自体は、
遅々として進みませんが、
来客が、
離れに顔を差し入れて、
「断捨離ですか?」と尋ねられました。

そういう意識はなかったので、
はあ、まあ・・・と、
あいまいな返事をしていたら、
「断捨離すると意識が変わるそうですね」

そうかなあ?

断捨離するから意識が変わるのではなく、
意識を変えたから断捨離するのではないかと、
そんなことを思いつつ、
そう・・・なんですかねえ・・・と、
またまた曖昧に答えてしまいました。


片づけしていたら、
だれかにいただいた本が出てきました。

若菜晃子『あなたに贈る花ことば』(PIE)

あなたに贈る花ことば

こころに残ったことばを少し。

 

  さびしさに耐える(かたくり)

  私の想いを受けてください(はなみずき)
  
  同情から始まる愛(ローダンセ)

  悲しみにくれるあなたに(りんどう)

  また会う日まで(ネリネ)

 

《なんのこと?》
  しばしのなぐさめ
    都忘れ
    「みたこわすれの花が咲くと仏様の花を切らさない」とは、
    好きな作家の私小説に出てくるフレーズで、
    何度も読むうちに、
    そらで覚えてしまった。

このフレーズの意味、
どういう意味だろう?

なんのこと?
なんのこと?
・・・と思いながら、
何度も、
このページを読み返しました。

 

《そうかなあ?》
花ことばと、
添えられた絵と写真を見比べて、
そうかなあ?
・・・と思うことも。

  高慢(あじさい)

  絶望「マリーゴールド」

  うぬぼれ「すいせん」

 


《どうだろう?》
あじさいのページに、
こんな一節があります。
  親に言われて、
  包装紙にくるんで、
  学校に持っていって教壇の花瓶にさしたりしたが、
  今の子どもも、
  そんなことをするのだろうか。

私が子どものころも、
教員になったばかりのころは、
こういう子がよくいたものです。

いつのころからか、
見かけなくなりました。

どうだろう?

今の子は、
こういうこと、
するのだろうかなあ・・・?