《濃厚接触》
昨日、
「波」(新潮社)の8月号を届けていただきました。

小川糸さんが、
「物語に救われる」と題して、
2ページの文章を書いています。

その冒頭に、
こんな一節があります。
  初めてニュースで「濃厚接触」という言葉を耳にした時、
  不覚にも笑ってしまった自分がいた。
  今年の1月のことだった。
  肉体関係のことを、
  あえて婉曲にそう表現しているのかと思ったのだ。

私も最初はそう思っていました。
肉体関係まではなくても、
抱き合ったり、
キスしたり、
そういうことを含めて、
ぼかして「濃厚接触」というのだろうな・・・と思っていました。

誰も、
平気で使っているけど、
そんなのテレビで流していいのか?
・・・とも思っていました。

だから、
小川糸さんの文章を読んで、
ああ、
よそにも同じ思いの人はいたんだと、
大いなる親近感を抱きました。

今はさすがに、
肉体関係とは思いませんが、
いまだに、
「濃厚接触」の定義がよくわかりません。

ダンスをしたり、
ドュエットしたり、
みんなでワイワイ騒いだり、
狭い君間でカラオケしたり、
そういうことなんだろうかと思いますが、
本当の意味は、
今もってよくわかりません。

同じように、
「接待を伴う飲食業」っていう言葉も、
このごろよく聞きますが、
この場合の「接待」って何のこと?
どこまでの接待なの?
文字どおりの接待のことなの?
それともおおっぴらに表現できない接待を、
「接待」とぼかして言っているの?
疑問は尽きません。

 


《今朝の空》

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