《我が意を得たり》
今週の紙上歌壇から、
我が意を得たり的な歌を少々。

昨日、
半日、
汗びっしょりになりながら、
離れの片づけをしました。

日曜日の朝日歌壇を思い出しました。
  好きな物 発掘するのが断捨離で 有るから使っていたものを捨つ (刈谷市)川村浩美

  読んだ本 読みさしの本 読みたい本 読んだことさえ忘れてる本 (さいたま市)丹羽和代

  漢字など知らず使った藁半紙、馬糞紙、模造紙 昭和の教室 (大和郡山市)四方 護

これらの歌のとおりの片づけでした。
まさしく「我が意を得たり」の感。

うず高く積まれた紙の中に、
昭和の紙類の中にありました。
「わらばんし」も、
「もぞうし」も。
でも、
さすがに、
「ばふんし」はありませんでした。


朝日歌壇以外からも、
また別の意味で、
我が意を得たり的な歌を拾いました。

読売歌壇
  短冊にコロナの事は誰一人書かぬが嬉し施設の七夕  真庭市 小谷義孝


毎日歌壇
  ティッシュ箱に輪ゴムを巻いてかき鳴らす この子の永遠のファンでいたい  
                             芦屋市 井上竜太

山陰文芸
  図書館の紙の香りとめくる音 子守唄にし幼子ねむる  松江 宮本朝陽香 

 


《棚経》
昨日、
お寺さんから、
「今年の棚経はとりやめることにしました」
という電話がありました。

今年の「魂(たま)まつるわざ」は、
夫婦二人きりですることになりそうです。

  なき人の来る夜とて、
  魂まつるわざは、
  このごろ都にはなきを、
  東(あずま)のかたには、
  なほする事にてありしこそあはれなりしか。
              (「徒然草」第十九段より)

    亡くなった人の魂が、
    この世に帰ってくる夜というので、
    魂をまつる行事は、
    近来、
    京都には滅びているのに、
    関東地方では、
    今でもやっていることであったのは、
    まことに感慨深いものである。

ただし、
これは、
真夏のお盆ではなくて、
真冬の大晦日のことです。

 

《今朝の空》
今日の松江、
最高気温の予想は、
35℃だそうです。

朝から、
そんな空です。

今朝の空