《我が意を得たり》
昨日の朝日新聞「折々のことば」、
久しぶりに切り取ってノートに貼りました。

  学校のクラスのような小さな集団では、
  明示的なルールはないほうがうまくゆく。
         (池田清彦『ほどほどのすすめ』より)

鷲田清一さんの解説を引用します。
 大きな集団では、
 個々のメンバーがどう動くか読めないので、
 一律の規則を作らないと安心できない。
 小さな集団では、
 たがいにそれぞれの「得手不得手」がよくわかっているので、
 そのつど誰に委(まか)せればいいかもすぐに判断できる。
 コンプライアンス(命令順守)を言うより、
 個々に勝手に動いても、
 自(おの)ずと秩序が保たれるほうが心地よい。

池田清彦さんは生物学者だそうです。

まさに我が意を得たり・・・でした。


教育関係者ではない人から。
時として、
教育に関しての的確な箴言(しんげん)をいただくことがあります。

札幌に行ったとき、
「差別は文化の遺伝」ということのヒントも、
動物園の園長さんからいただいたことを思い出します。


若者、
馬鹿者、
他所者こそが、
新しい発想で世の中を動かすというのは本当だなと思います。

私がいう「若者」とは、
その精神が瑞々しい人のことです。

私がいう「馬鹿者」とは、
何かに打ち込んでいる人のことです。

私がいう「他所者」とは、
マンネリの沼に足をとられていない人のことです。