【我が意を得たり】2020・8・11
2020年08月11日
《我が意を得たり》
昨日の朝日新聞「折々のことば」、
久しぶりに切り取ってノートに貼りました。
学校のクラスのような小さな集団では、
明示的なルールはないほうがうまくゆく。
(池田清彦『ほどほどのすすめ』より)
鷲田清一さんの解説を引用します。
大きな集団では、
個々のメンバーがどう動くか読めないので、
一律の規則を作らないと安心できない。
小さな集団では、
たがいにそれぞれの「得手不得手」がよくわかっているので、
そのつど誰に委(まか)せればいいかもすぐに判断できる。
コンプライアンス(命令順守)を言うより、
個々に勝手に動いても、
自(おの)ずと秩序が保たれるほうが心地よい。
池田清彦さんは生物学者だそうです。
まさに我が意を得たり・・・でした。
教育関係者ではない人から。
時として、
教育に関しての的確な箴言(しんげん)をいただくことがあります。
札幌に行ったとき、
「差別は文化の遺伝」ということのヒントも、
動物園の園長さんからいただいたことを思い出します。
若者、
馬鹿者、
他所者こそが、
新しい発想で世の中を動かすというのは本当だなと思います。
私がいう「若者」とは、
その精神が瑞々しい人のことです。
私がいう「馬鹿者」とは、
何かに打ち込んでいる人のことです。
私がいう「他所者」とは、
マンネリの沼に足をとられていない人のことです。