【琴線的距離】2020・8・15
2020年08月15日
《琴線的距離》
昨夜、
熱帯夜の床で、
「文藝春秋」の芥川賞選評を読みました。
読みながら、
芥川賞作品も、
芥川賞選評も、
私の日常からは、
ちょっと遠のいたのを感じました。
最近は流行りの“ソーシャルディスタンス“は、
「社会的距離」と訳すそうですが、
それにならうと、
「琴線的距離」が感じられるようになったということでしょうか?
同じように、
紙上歌壇も、
このごろ「琴線的距離」を感じることが多くなりました。
なぜだろう?
今週の紙上歌壇から、
琴線的距離を感じない歌を少々。
朝日歌壇
会社ではこんな顔しているのだね テレワークする吾が子眺める (岐阜市)金子秀重
寂しげなリモートで会う義母の顔 私もそんな顔しているか (東京都)三神玲子
カウベルのように氷を鳴らす子ら 麦茶を満たした水筒提げて (奈良市)山添聖子
毎日歌壇
ゼリーのなかにさくらんぼを封じ込め あゝわたくしは愛してしまった 東京 杏野カヨ