《やられた!》
昨日一日で読んだ本、
秋吉理香子『聖母』双葉社。

本の帯に、
こんな言葉が・・・。
 ラスト20ページ、
 世界は一変する。

やられた

 


ラスト20ページ、
「やられた!」と思いました。

 

確かに、
世界が一変しました。

でも、
そう思って、
ところどころ読み返すと、
たくさんの伏線が張めぐされていました。

刑事の言葉も、
大きなヒントでした。

でも、
気づきませんでした。

だから、
読み終えて、
「ああ、そうきたか!」
・・・と、
事件は陰惨なのに、
一種の爽快感さえありました。

ひとことでいえば、
「やられた!」


一か所のみ引用します。
  愛おしい、
  愛おしいい子。
  この子を、
  娘を、
  守ってみせる。
  そのためなら何でもする。
  母親は、
  娘を守るためなら全能になれるのだ。
  

上手だなあ~と思います。
この夏いちばんの「やられた!」でした。