《Bach》
猛暑の入り口で親しくなった人から、
先日、
BachのCDが送られてきました。

細やかな心遣いの人です。
特別なCDです。
心にしみるBachです。
だから、
別格の一枚になりました。

『BACH FOR JAPAN』

 

Bach


「ライナーノート」から引用します。

 

そうそう、
「ライナーノート」という言葉も、
その人から教わりました。

  ここに上梓するCDは、
  特別な意図をもって作られたものです。
  2011年3月11日におこった、
  東日本大震災およびそれに伴う津波は、
  私たち日本の誰にとっても、
  かつてない衝撃であり、
  直接被災した地域の人々のみではなく、
  日本という国を根こそぎ変えてしまったと言っても過言ではありません。
  また、
  この津波によって引き起こされた、
  福島原子力発電所の事故とその後の処理をめぐる問題は、
  私たちの命と現実の生活を脅かし、
  さらに、
  政治的経済的なさまざまな駆け引きの中で、 
  私たちの心は乱れ、
  底知れぬ不安の奈落に突き落とされました。
      (中略)
  これらの音楽によって、
  思い乱れる心に、
  たとえ一瞬でも、
  安らぎと希望の光がさせば、
  それに優る喜びはありません。
         2011年12月8日
     バッハ・コレギウム・ジャパン
          音楽監督 鈴木雅明


曲そのものは伝えることができませんので、
せめと曲名の一部だけでもお届けします。
「心よりわれこがれ望む」
「そのような時でも、祈るがいい」
「われら悩みの極みにありて」
「満ち足りた安らぎ、魂の愉しむ悦びよ」
「なんと震えまたゆらぐことか」
「成し遂げられた」

曲名だけでも、
大いなる癒しと慰めと希望を感じます。


昨日はこんな夕暮れでした。

この空がもっと秋らしくなり、
昼下がりがもっと涼しくなり、
人の世がもっと人恋しくなったころ、
この人に「石巻」を送ろうと思います。

今となっては、
唯一の「私の3・11」です。

Bach

Bach