【続・これもまた世界史】2020・10・3
2020年10月03日
《続・これもまた世界史》
今日は10月から。
10月17日「沈黙の戦争」
貧しい人がどういう人か、
わたしたちは知り尽くしている。
(中略)
わたしたちが知らないのは、
貧しい人がなぜ貧しいかである。
ひょっとして、
彼らが裸でいるからわたしたちに服があり、
彼らが飢えているからわたしたちに食べ物があるのだろうか?
10月19日「透明人間」
グラウコンはリディア王国の牧童の話をした。
この牧童は指輪を見つけ、
指にはめると、
誰からも自分が見えなくなることに気づいたという。
その魔法の指輪によって、
彼は他人の目に映らなくなったのである。
ソクラテスとグラウコンは、
この話の倫理について、
長いこと哲学的な談義を交わした。
しかし、
彼らのうちどちらも、
なぜギリシャで、
女性と奴隷は魔法の指輪もしていないのに、
見えない存在なのかを自問しなかった。
グラウコンはプラトンの兄だそうです。
10月27日「シモンの狂気」
1769年の今日、
カラカスでシモン・ロドリゲスは生まれた。
(中略)
彼は、
その分別の罰として、
「狂人(エル・ロコ)」と呼ばれた。
彼の口癖は、
我々の国は国家も国旗もあるが自由ではない、
自由なのは、
そういうものを創った国であって、
模倣する国ではない。
自由なのは考える人であって、
従う人ではない、
というものだった。
真に教えることとは・・・
エル・ロコは言った。
・・・疑うことを教えることである。
この本、
理解が難しい個所も多々ありますが、
分かる個所は分かるなりに、
分からない処もそれなりに、
珠玉の言葉の宝庫です。