【続々・これもまた世界史】2020・10・4
2020年10月04日
《続々・これもまた世界史》
11月3日「断頭台」
男だけが断頭台で首を切り落とされたわけではない。
断頭台で殺されて、
そのことを忘れられた女もいる。
王妃マリー・アントワネットほど有名人ではないのがその理由だ。
(中略)
(1943年)ミュンヘンで、
女子学生ゾフィー・ショルの首が切り落とされた。
戦争とヒトラーに抗するビラを撒いたことが理由である。
「ものすごく残念だわ」
とゾフィーは言った。
「こんなに太陽が輝いて、とても素敵な日なのに、わたしは行かないといけないのね」
11月23日「祖父」
1859年今日、
チャールズ・ダーウィン『種の起源』の初版が印刷所を出た。
(中略)
(彼の祖父)エラズマス・ダーウィンは、
14人の子どもと何冊かの本を生んだ。
孫よりも70年前に、
自然界で芽生え、動き、歩き、飛ぶものはすべて、
起源を共有しており、
その共有の起源は、
神の手ではないと警告していた。
11月29日「恐怖の世界選手権」
1945年、
連合国の勝利がもはや揺るぎないものになると、
ドイツのドレスデンと日本のヒロシマとナガサキは、
最後の石ころまで破壊された。
戦勝国の公式見解によれば、
軍事的な標的だったと言うが、
無数の死者は全員が民間人で、
その廃墟からは投石器ひとつ見つからなかった。
この「世界史」には、
日本のことも何度か書かれていますが、
そのいくつかはヒロシマとナガサキに関するものです。