《酷な話》

昨夜、

電話で受けた相談は深刻でした。

相手がある話だからです。

相手があるということは、

闘うことになるから・・・です。

弱って相談してくる人に、

闘えと言うのは酷な話です。

  当事者が取りうる道は三つある。

  堪えるか、逃げるか、闘うか。

・・・と、誰かが言っていました。

当事者は、

それうでなくても、

劣勢に立たされています。

闘うことが難しいから相談しているのに、

それでも闘えと言うのは、

やっぱり酷な話です。

だから深刻でした。

 

昨日、

うろ覚えの俳句を確認した本、

ネスコ編『教科書でおぼえた名詩』(文藝春秋)

中学2年で習う詩の中に、

武者小路実篤の「一個の人間」があります。

冒頭を紹介します。

  自分は一個の人間ありたい。

  誰にも利用されない

  誰にも頭をさげない

  一個の人間でありたい。

  他人を利用したり、

  他人をいびつにしたりしない  

  そのかわり自分もいびつにされない

  一個の人間でありたい。 

      (「武者小路実篤詩集」より)

詩集