【酷な話】2020・10・9
2020年10月09日
《酷な話》
昨夜、
電話で受けた相談は深刻でした。
相手がある話だからです。
相手があるということは、
闘うことになるから・・・です。
弱って相談してくる人に、
闘えと言うのは酷な話です。
当事者が取りうる道は三つある。
堪えるか、逃げるか、闘うか。
・・・と、誰かが言っていました。
当事者は、
それうでなくても、
劣勢に立たされています。
闘うことが難しいから相談しているのに、
それでも闘えと言うのは、
やっぱり酷な話です。
だから深刻でした。
昨日、
うろ覚えの俳句を確認した本、
ネスコ編『教科書でおぼえた名詩』(文藝春秋)
中学2年で習う詩の中に、
武者小路実篤の「一個の人間」があります。
冒頭を紹介します。
自分は一個の人間ありたい。
誰にも利用されない
誰にも頭をさげない
一個の人間でありたい。
他人を利用したり、
他人をいびつにしたりしない
そのかわり自分もいびつにされない
一個の人間でありたい。
(「武者小路実篤詩集」より)