【公正世界信念】2020・10・10
2020年10月10日
《公正世界信念》
昨日の朝日新聞の「耕論」は、
「新型コロナ 感染者を責める私たち」でした。
大阪大学教授の三浦麻子さんが、
「不安で攻撃する心理 自覚を」と題して書いた中に、
「公正世界信念」という言葉が出てきます。
初めてお目にかかる言葉でしたので、
目を引き、
心に残りました。
世界には公正な秩序があると信じることで、
私たちは安心して暮らせています。
しかし、
「公正なはず」の世界で、
不運に陥る人を目の当たりにすると、
大きな不安に襲われる。
すると、
人の心には、
被害者は特別。
正しく生きていればそんな目に遭わない。
といういびつな事実認識をして、
自分にとっての安定や秩序を取り戻そうとする力がわいてしまうのです。
それは「自然な心の働き」とも言っています。
じゃあ、どうしたらいいかということも述べてあります。
三浦教授の専門は心理的メカニズムの研究だそうです。
示唆に富んだ指摘が数々あり、
モヤモヤとした頭が、
スッキリしました。
ということで、
ちょっとだけ紹介しました。