【射的】2020・10・24
2020年10月24日
《射的》
「AERA」(朝日新聞)の10月26日号に、
コラムニストの矢部万紀子さんが、
秋篠宮佳子さんについて書いています。
ジェンダー平等とは何だろう。
説明しようとすると、難しい。
(中略)
そんなモヤモヤを解決してくれる言葉に出会った。
秋篠宮家の次女・佳子さま(25)が、
10月10日に語ったこんな言葉だ。
誰もが人生の選択肢を増やすことができ、
自らの可能性を最大限いかしていけますように。
そして、
それが当たり前の社会になりますように、
と願っております。
性別にとらわれず、
誰もが可能性を広げられる社会。
それが当たり前な社会・・・
ジェンダー平等の目指すところが、
胸にストンと落ちた。
私もジェンダー平等について、
イマイチ理解が及びませんが、
この佳子さんの言葉は的を射ているように思います。
とりわけ、
「それが当たり前の社会」という表現は、
見事に的を射ていると思います。
もう一つ、
昨日、
古本屋さんで買った本、
蒔田晋治『生命(いのち)を彫った少年~海野光弘となかまたち~』(エミール社)
39歳で亡くなった海野光弘さんの葬儀で、
蒔田さんが読んだ弔辞が載っています。
その最後を引用します。
昼は染物職人として働き、
夜は版画家となって、
短い生涯を長く生きた。
豊かに生きた。
幸せだったと思う。
そして、
最後にもうひとつ言う。
おまえが幸せだったのは、
おまえがよい奥さんを持ったことだ。
奥さんはおまえの版画の最も深い理解者だった。
それは俺が言うまでもないな。
おまえがいちばん知っていたことだ。
さようなら、海野光弘!
私は海野光弘という人を、
この本を読んで知ったこと以上には知りませんが、
おそらくこの弔辞、
的を射ているのだろうと思います。
愛の深さにおいて的を射ていると思います。