今日で10月のカレンダーがおしまいになります。

ごみ箱に入れる前に、じっくり眺めてみました。

毎日毎日、目にしますが、

それは、その日その日を見ているだけで、

こういうふうに物語的に見ることはありません。

今日は10月31日、

旧暦の9月15日、

満月で大潮でハロウィンだそうです。

 

今月は月の記述が詳しく、

10月1日が中秋の名月、

10月2日が十六夜、

10月3日が立待月(たちまちづき)
  あさがほの かげかすかなり 十七夜  大江丸

10月4日が居待月(いまちづき)
  居待月 しとねをうつす 程もなく  中村三山

10月5日が臥待月(ふしまちづき)・寝待月(ねまちづき)
  石眠り 寝待の月に 照らされるゝ  日野草城

10月6日が更待月(ふけまちづき)

 

一昨夜の月

月

いくつもの俳句がちりばめてありますが、

10月27日と28日の欄に載せられた句が、

妙に心に残りました。
  旅二た夜 一と夜時雨れて たのしくて  高橋淡路女

たびふたよ ひとよしぐれて たのしくて

旅に出て二晩、一晩は時雨が降り、それがいかにも愉快であった

・・・ということでしょうか?

 

旧暦10月12日、

芭蕉忌だそうです。

芭蕉の秋の句で、

真っ先に思い浮かべるのは、
  秋深し 隣はなにをするひとぞ

今風だなと思います。

都会的だなとも思います。