【かりん】2020・11・15
2020年11月15日
昨日の鰐淵寺は「もみじまつり」でした。
帰り道、
屋台で太鼓饅頭を買い、
農家の軒先でかりんの実を買いました。
ミカンの仲間と思っていましたが、
二つに割って見せてもらうと、
これが驚き。
柿のような芋のようなりんごのような、
そんな感じでした。
食べ方を尋ねたら、
これまた驚き。
生では固くて食べられないとのこと。
砂糖漬けか焼酎漬けにするのだそうです。
でも、
別れ際のこの言葉がいちばん説得力がありました。
いいにおいがするので、
玄関やトイレに置いて、
香りを楽しむのがいいと思いますよ。
『カラー図説 日本大歳時記』(講談社)にも、
同じことが書かれています。
果実は倒卵形または楕円形で、
大きさは10~15センチ。
秋おそく黄色に熟して、
葉の落ちた枝先にぶらさがる。
香りがよいので、
籠に盛って姿や芳香をたのしむ。
生食には適さないが、
砂糖漬けとしたり、
輪切りにして干したものを咳どめなどにする。
くらがりに傷つき匂ふ かりんの実 橋本多佳子
かりんの実 しばらくかぎて手に返す 細見綾子
手離してなほ掌に残り かりんの香 麻生孝雄