昨日の鰐淵寺は「もみじまつり」でした。
帰り道、
屋台で太鼓饅頭を買い、
農家の軒先でかりんの実を買いました。

ミカンの仲間と思っていましたが、
二つに割って見せてもらうと、
これが驚き。
柿のような芋のようなりんごのような、
そんな感じでした。
食べ方を尋ねたら、
これまた驚き。
生では固くて食べられないとのこと。
砂糖漬けか焼酎漬けにするのだそうです。

でも、
別れ際のこの言葉がいちばん説得力がありました。
 いいにおいがするので、
 玄関やトイレに置いて、
 香りを楽しむのがいいと思いますよ。

『カラー図説 日本大歳時記』(講談社)にも、
同じことが書かれています。
  果実は倒卵形または楕円形で、
  大きさは10~15センチ。
  秋おそく黄色に熟して、
  葉の落ちた枝先にぶらさがる。
  香りがよいので、
  籠に盛って姿や芳香をたのしむ。
  生食には適さないが、
  砂糖漬けとしたり、
  輪切りにして干したものを咳どめなどにする。

   くらがりに傷つき匂ふ かりんの実  橋本多佳子
   かりんの実 しばらくかぎて手に返す  細見綾子
   手離してなほ掌に残り かりんの香  麻生孝雄

かりん