【何度も】2020・11・17
2020年11月17日
今朝、
早起きして読み終えた本、
『和菓子のアン』
『アンと青春』
と続いたアンシリーズの最新作。
坂木司『アンと愛情』(光文社)
引用は二か所。
「見に行ったわねえ。何度も」
「え?」
「お兄ちゃんが初めて小学校に行き始めたとき、
杏子がいじめっ子に泣かされたってお友達に教えてもらったとき。
通学路を後ろからついていったり、
忘れ物を届けるふりをして教室を覗いたり。
それはもう、お父さんと二人で何度も何度も」
「そうだったの?」
私にも覚えがあります。
実際には行かなかったけれど、
子どもたちが心配で、
子どもたちの様子を見に行きたいと、
それこそ何度も思いました。
一つのところに勤めたら、
ずっとそこにいなければいけない。
お菓子は甘くなくてはいけない。
亡くした恋人を思っていなくてはいけない。
失敗したら辞めなければならない。
全部、そんなことなかった。
人生にはいろんなパターンがあって、
やり方はいく通りもあった。
こんな当たり前のことも、
なんだぁ・・・と気づくまでには、
まとまった時間と、
心揺さぶる経験が必要なのでしょう。