昨夜と今朝、
初めての作家を読みました。

新津きよみ『彼女の時効』(光文社文庫)

新津
引用は一か所。
  本人の努力なしには病気への偏見や差別はなくならないのよ。
調理教室の事務をしていたⅠ型糖尿病の妹が、
Ⅰ型とⅡ型の違いを知らない同僚から、
  栄養士もいるこの職場で、
  そんな病気になるなんて、
  自分の健康管理がなってないからだ。
と言われ続け、
仕事を辞めたときに、
姉が言った言葉です。


和久田正明『十手婆 文句あるかい』(二見時代小説文庫)

和久田

  お鹿が瞠若して、
  「驚きましたね。何から何までおんなじじゃありませんか」

「瞠若」、初めて目にしました。
「明鏡 国語辞典」を開く。
  どうじゃく【瞠若】驚いて目を見張ること。