今日の山陰中央新報の書評欄に、
日和聡子『この世にて』(青土社)が取り上げられていました。
  「日日」を掬い取ったとても印象深い随筆がある。
  電車の席で居眠りをする女子高校生の膝の上に開かれた本からすべり落ちたシートを、
  脇に立っていた女性が「すばやくやさしく」拾って、
  元のページに戻したというちいさな出来事だ。
  女子高校生は何も気づかず電車を降りた。
  私は、
  著者と同じくこの出来事に心動かされるのはなぜだろうと考える。
  ひとつ言えるのは、
  日常を支える希望のようなものを受け取ったということ。
  なにげないけれど大切な瞬間は確かに存在する。
                  (浦歌無子・歌人)

希望かあ~、
わっかるなあ~。