【瑞凶】2020・11・26
2020年11月26日
興膳 宏『漢語日暦(かんごひごよみ)』(岩波新書)
今日11月26日の漢語は「暮鴉(ぼあ)」です。
カラスは霊性と不吉の両面を併せ持つ鳥だ。
守屋 洋『中国古典 一日一言』(PHP文庫)
今日11月26日は「宋名臣言行録」からの引用でした。
挙人、須挙好退者
人を挙ぐるには、すべからく退を好む者を挙ぐべし
人を推薦するときは、
おれがおれがとしゃしゃり出ない人間を選ぶのがいい・・・ということらしい。
その理由を、
欲が少なく、与えられた仕事をきちんと果たすから、失敗が少ないとしている。
反対に、
おれがおれがと競争心をむき出しにするタイプは選ばない方がいいと言っています。
なぜかというと、
自分をアピールしたがり、自分のことを知ってもらいたがるからで、
そう言う人を選ぶと自分の才能を誇り、利益に敏感で、
そういう生き方が周りにも影響を与えるからとしています。
私は、
こと仕事に関していえば、
何事においても控えめな人と同じように、
こういう人もいいのではないかと思っています。
カラスも人材登用も、
瑞凶は一概にはいえないように思います。
昨夕の雲を見たときも、
今朝の雲を見たときも、
これって瑞兆だろうか?
凶兆だろうか?
などと思い思い見上げていましたが、
一日が終わる頃には、
そんなことはどうでもいいことのように忘れています。