桐一葉くすりでつなぐ命かな (西宮市)吉田賢一  朝日俳壇

コスモスの迷路に遊ぶ余生かな (加古川市)森木史子  朝日俳壇

山路や山には山の秋の声 (尼崎市)ほりもと ちか  朝日俳壇

鶏頭花 村に弔ひ重なる日  松江 三島ハルエ  山陰文芸

いつまでも残る訛りよ文化の日  茅ヶ崎市 清水呑舟  読売俳壇

本を閉ぢ眼をとぢて秋灯下  和歌山市 手拝裕任  毎日俳壇

闘病の友に見せたき帰り花 (長岡市)桑原たかよし  朝日俳壇

猫と言ふやわらかきもの秋の昼  雲南 熱田一俊  山陰文芸

親のこと子のこと雨の秋深し  姫路市 板谷 繁  毎日俳壇

今日何かするはずだった秋の暮  栃木県壬生町 あらゐ ひとし  朝日俳壇

下の子を慰めてゐる七五三  北本市 萩原行博  朝日俳壇

先生は黒子に徹し運動会  出雲 荒木孝次  山陰文芸

目を閉じし瞬間寝るや干蒲団  土浦市 今泉準一  読売俳壇

来し方に悔いなくはなし鰯雲  つくば市 村越陽一  毎日俳壇

客の来ぬコンビニのレジ夜は長し  甲府市 村田一広  毎日俳壇

無人駅ばかり泡立草ばかり  鯖江市 木津和典  毎日俳壇


俳句って、
取り合わせだと思います。
配材の妙だなと思います。