昨日、届けていただいた「AERA」(朝日新聞)の12月7日号、
連載の「小島慶子の幸複のススメ!」、
今回のテーマは「コロナ禍で自殺増加 人が死なない報道を」でした。
  報道が自殺を誘引する働きをするウェルテル効果、
  逆に抑制する働きをパパゲーノ効果と言います。
この二つの言葉、
初めて目にしました。
もう少し引用します。
  「何が起きたか」を報じるのがメディアの使命ですが、
  自殺に関しては、
  「何が起きないようにするか」もまた、
  メディアの重要な役割です。
確かに、
何が自殺を止めたか?
何が自殺を思いとどまらせたか?
そういうことは、
あまり報道されません。
おそらく、
報道の受け取り側である私たちが、
なぜ自殺したのか、
いつ、どこで、ごういう方法で、
・・・という事の方に関心が向いてしまうから、
その要求に乗っかって報道がなされるからなのでしょう。

引用を続けます。
  どうか「人が死なない報道」を。
  死を思いとどまり危機を乗り越えた人の話には、
  パパゲーノ効果があると言います。

同じ号の「AERA」に、
「コロナ急拡大 責任放棄が繰り返される感染対策」
「犯罪加害者家族の9割が自殺を考えるという現実」
という見出しの記事があります。
この記事を読んで、

マスメディアだけでなく、
自殺を誘引する要因、
不安を煽(あお)る要因、
怒りを増幅させる要因、
そうしたものが、
世の中には溢れているような気がします。
AERA