本屋さんの入り口やレジの横に置いてある、
テイクフリーの冊子は何というか知りませんが、
私は勝手に「本の本」と呼んでいます。

昨夜、
「ちくま」(筑摩書房)と、
「波」(新潮社)を読みました。

今朝は、
「ちくま」12月号から。
小林エリカの連載「彼女たちの戦争」(12)は、
マルゴー・フランクとアンネ・フランクでした。
  姉・マルゴーの夢はパレスチナで助産師になることだった。
  そこには、夢があり、好きなものや嫌いなものがあり、
  生き延びれば、
  おとなになり、おばさんに、おばあさんになる、未来があった。

1944年7月15日(土曜日)のアンネの日記、
隠れ家が見つかる二週間前の日記。
  でも、それでいてなお、
  顔をあげて天を仰ぎみるとき、
  わたしは思うのです。
  ・・・いつかはすべてが正常に復し、
     いまのこういう惨害にも終止符が打たれて、
     平和な、静かな世界がもどってくるだろうと。
  それまでは、
  なんとか理想を保ちつづけなくてはなりません。 

読みながら思うことが多々ありました。
そして、ふと、
アウシュビッツから奇跡の生還をした、
ビクトール・フランクルの言葉を思い出しました。 
  あなたが人生に絶望しても、
  人生はあなたに期待することをやめない。

本