【本の本】2020・12・12
2020年12月12日
本屋さんの入り口やレジの横に置いてある、
テイクフリーの冊子は何というか知りませんが、
私は勝手に「本の本」と呼んでいます。
昨夜、
「ちくま」(筑摩書房)と、
「波」(新潮社)を読みました。
今朝は、
「ちくま」12月号から。
小林エリカの連載「彼女たちの戦争」(12)は、
マルゴー・フランクとアンネ・フランクでした。
姉・マルゴーの夢はパレスチナで助産師になることだった。
そこには、夢があり、好きなものや嫌いなものがあり、
生き延びれば、
おとなになり、おばさんに、おばあさんになる、未来があった。
1944年7月15日(土曜日)のアンネの日記、
隠れ家が見つかる二週間前の日記。
でも、それでいてなお、
顔をあげて天を仰ぎみるとき、
わたしは思うのです。
・・・いつかはすべてが正常に復し、
いまのこういう惨害にも終止符が打たれて、
平和な、静かな世界がもどってくるだろうと。
それまでは、
なんとか理想を保ちつづけなくてはなりません。
読みながら思うことが多々ありました。
そして、ふと、
アウシュビッツから奇跡の生還をした、
ビクトール・フランクルの言葉を思い出しました。
あなたが人生に絶望しても、
人生はあなたに期待することをやめない。