昨夜というか今朝というか、
3時に目が覚めて、
最近読んだ人生相談の言葉を思い出しました。
眠れないという相談に精神科医が答えていました。
  眠れなかったら無理に寝ようとしないで、
  起き上がってしまえばいいのです。
  さほど急がない家の仕事で、
  やっておけば後で助かることを、
  この際と思ってしてみるのもいいでしょう。

私は眠れないほどではありませんが、
目覚めたついでに読みかけの時代小説を読みました。
倉阪鬼一郎『小料理のどか屋 人情帖』27「十五の花板」(二見時代小説文庫)

のどか

初めて読む作品、
初めて読む作家でした。
そして、
こんな感想も初めてのことです。
  なんとものどかな物語。
  怖いことも嫌なことも起こらない、
  日常がまあるくあったかく過ぎていく。
  そんな感じの物語。

唯一傍線を引いた個所も、
当然のことながら、
そういう雰囲気の個所です。
  「すっかり花板の風格だね」
  隠居が目を細めた。
  「あんまりおだてないでくださいまし。調子に乗るので」
  時吉が笑った。
  「なに、若いうちは調子に乗るのもいいさ」