広辞苑第六班刊行記念『広辞苑一日一語』岩波書店辞典編集部編(岩波書店)
今日12月17日は「焚火」です。
  たきび【焚火】
   1.かがり火。
   2.かまど・炉などで焚く火。
   3.庭などで、落葉などを焚くこと。また、その火。
   *冬の季語
3の意味だけだと思っていました。

先日、焚き火の本を買いました。
猪野正哉『焚き火の本』(山と渓谷社)
  ひとつ言えるのは、
  「焚き火は万能のコミュニケーションツール」だということ。
  一人で焚いても決して寂しくならないし、
  仲間と囲めば親睦が深まり、
  はじめましてでも仲良くなれる。
  たとえ無言になっても、
  不思議と場を成立させてしまう力が、
  焚き火にはある。

『合本 俳句歳時記』(角川書店)から焚火の句を少し。
  とつぷりと後暮れゐし焚火かな  松本たかし
  焚き火火の粉吾の青春長きかな  中村草田男
  刹那々々に生く焚火には両手出し  津田清子
  道の辺にふるさと人の焚火の輪  村山吉郷
  かりそめの生のなかばに焚火爆(は)ぜ  上田五千石

焚火の句はいずれもいずれも、
どことなく哲学的です。

ちなみに、
『広辞苑一日一言』の今後は、
18日 東京駅
19日 ポインセチア
20日 年の市・歳市
21日 冬至南瓜
22日 鮟鱇鍋
23日 天皇誕生日
24日 宿木・寄生木
25日 クリスマス
26日 中谷宇吉郎
27日 河豚汁
28日 御用納め
29日 生物多様性
30日 地下鉄
31日 除夜の鐘

「天皇誕生日」、第六班だなあと思いました。