今朝早く起きて読んだ冊子、
「本の窓」11月号(小学館)
紙版最終号だそうです。
今後はWEB版に移行されるとか。

本の窓

はらだ有採「列女の一生」
今回は吉屋信子でした。
生きづらさについて書かれた個所を引用します。
  パリでは、
  号泣する子供を宥(なだ)めようとする母親に、
  偶然居合わせた老若男女が、
  助けの手を差し伸べるのを何度も見た。
  煩(うるさ)い、泣き止ませろ、
  と怒鳴る男もいない。
  生きづらさは社会によって形成されるのだ。

吉屋信子がヨーロッパ旅行したのは戦前の話です。
私が子どものころ、
戦後の日本でも、
泣き叫ぶ赤ちゃんやその母親に寛容でした。
そして親切でした。

生きづらさは時代によって形成されるのだ・・・とも言えるのかな?

そして、
ここでも、
最後は人だと思います。
寛容な時代、社会にも、
不寛容な人はいるし、
不寛容といわれる今の時代、社会にも、
寛容な人は間違いなく存在します。

すべてを、
手っ取り早く社会のせいにしてもいいのかな?
・・・という気もします。