【聖母マリア】2020・12・25
2020年12月25日
クリスマスの朝に、
「妊娠40週目」の独身の「妊婦」が、
聖母マリアに語りかける小説を読みました。
八木詠美「空芯手帳」(「太宰治賞2020」筑摩書房)
マリア、
改めてマリアさん、
つくづく思うけど本当にえらいよ、あなた。
きっとすごく不安だっただろうね、
大工の夫と馬しかいない出産で。
そのあとも来るのは天使とか賢者とかで、
本当は産婦人科とか看護師さんに来てほしかったよね。
当時はそんな人がいたのかわらないけど、
12月なんて寒かっただろうし、
いやパレスチナの気候だからどうだったんだろう、
暑かったのかな。
相変わらずいろいろわかっていなくてごめんね。
今朝、
一人で子どもを産まなくてはならない女性たちと、
そうした女性を支えるNPO法人のことが、
NHKテレビで放映されていました。
それでよけいに、
「空芯手帳」のこの一節が心に刻まれました。