【そういうことって】2020・12・26
2020年12月26日
久しぶりに嫌な夢を見て、
深夜に目覚め、
なにかふんわりしたものがほしくて、
本棚から読みかけの時代小説を取り出して、
ゆるゆる読み出したら、
読み終えてしまいました。
倉本由布『寄り添い花火~薫と芽衣の事件帖~』(ハヤカワ時代ミステリ文庫)
終りに近い処に、
こんな一節があります。
つないだ手の温かみが、
なんだかじんじんと心に馴染んでくるようで、
薫は妙な心地のよさを感じ、
だからこその居心地の悪さを感じてもいた。
居心地もよさに慣れない人間には、
居心地のよさが却って、
居心地が悪い。
そういうことって確かにあると思いました。
このフレーズを使ったら、
ふと、
さだまさしの「無縁坂」を思い出しました。
♪運がいいとか悪いとか
♪人はときどき口にするけど
♪そういうことって確かにあると、
♪あなたを見ててそう思う