【幽蘭の露】2020・12・29
2020年12月29日
昨夜から今朝にかけて読んだ時代小説。
髙山由紀子『かたみ仕舞』(角川文庫)
小夜が仕分ける遺品の中に、
「唐詩集注」がありました。
小夜がぱらぱらめくっていて、
中唐の詩人・李賀の詩「蘇小小 歌」を見つけます。
幽蘭露(幽蘭の露)
如啼眼(啼ける眼の如し)
小説には説明が無かったので、
手っ取り早くネットで検索。
全文も載っています。
現代語訳も載っています。
でも、
分かりにくい。
その中で、
「ひとりよがりの漢詩紀行」さんが、
思い切った意訳をしていました。
来ないあなたを
宵ごとに待つ
つたう涙か
蘭の露
これなら解る。