【けだし名言】2021・1・9
2021年01月09日
昨日の『相棒』で杉下右京が言っていました。
肉親の確執(かくしつ)は、
どちらか一方が、
少しでも一方の気持ちを解(わか)ったったときに解(と)かないと、
手遅れになってしまう。
「肉親の確執」、
私も無縁ではないので、
心がチクリと痛みました。
昨日読んだ時代小説、
中島久枝『浮世の豆腐~一膳めし屋丸九~(3)』(ハルキ文庫)の名言。
なすはなすの実がつきます。
桜は桜の花が咲く、
ところが困ったことに、
人はどんな花が咲いて、実がつくかわからない。
澤田瞳子『関越えの夜~東海道 浮世がたり~』(徳間文庫)の名言。
自分たちは知らず知らずのうちに、
色々な間違いを重ねているのかもしれない。
過ちに気づかぬのはそれ自身が、
大きな過怠(かたい)。
だが間違いを知りつつ、
更にそ知らぬ顔を続けることは、
人の道理に背く行いだ。
畠山健二『本所おけら長屋(11)』(PHP文芸文庫)の名言。
(世間は)悪口を言わないことと引き換えに、
関りを持たなくしようとするだけだ。
おけら長屋の人たちには、
それがわかっているんだ。
知的に遅れのある八百屋の金太に対して、
おけら長屋の住人・万蔵と松吉は、
面と向かって小ばかにすることもあり、
軽口を言ってからかうこともある。
でも、
陰に陽に立ち回って、
金太が困らないように、
世間で暮らしていけるように、
心にかけ、手を尽くし、汗も涙も流す。
そのことに触れて鉄斎が言った言葉です。