1月13日の朝日新聞「折々のことば」から。
  仮に産んでいないということが、
  ひとつの欠如であるとしても、
  それは経験の欠如ではなく、
  欠如の経験です。
    (藤波玖美子『シリーズ・いまを生きる』)

「経験の欠如ではなく欠如の経験」
けだし名言だと思います。

出産経験がないと、
「経験の欠如」を理由に、
心無い言葉を投げつけられることがあります。
でも、大事なのは、
「経験の欠如」ではなく、
「欠如の経験」なのです。

鷲田清一さんが補足します。
  「我が子」であろうがなかろうが、
  子どもたちが将来、無事に生き延びてゆけるよう、
  ともに案じ、環境を整えておくのが、
  この時代を生きる大人の責任なのだろう。