【もはや】2021・1・17
2021年01月17日
今朝、
早起きして読んだ時代小説。
中島久枝『湯島天神坂 お宿如月庵へようこそ』(ポプラ文庫)
このごろ、
夜は眠たくて眠たくて・・・。
二か所引用します。
お園は生きている。
それは願いなのか、希望なのか、信念なのか。
今では、
それすら分からなくなる時がある。
根拠も可能性もすっ飛ばして、
もはや精神論の世界です。
でも、
こういうことって、
あるなあと思います。
そうでもしなかったら生きていけなかった、
そういうことって、
あったなあと思います。
だけど、
そんな人でもいなかったら、
あたしたちは生きていかれない。
正しいとか正しくないとか言うのは、
寝る場所と食べる物がある奴の理屈だ、
あたしたちにそんな寝言は通用しない。
もはや道徳や常識が通用しない世界。
「人間らしさ」を飛び越えてしまった。
でも、
それこそが「人間くさい」ということかなとも思いました。
命がむき出しの世界。