昨日実施の「大学入学共通テスト」の問題と解答が、
今日の新聞に載っていました。

国語の第2問のみ解いてみました。
出典は加能作次郎の小説「羽織と時計」、
1918年、大正時代の作品だそうです。

たくさんの「注」が並んでいます。
  「紋」「円に横モッコウ」「紋を抜いた」「羽二重」「一反」「仙台平」「セル」
  「同人」「醵金」「情誼」「良人」「下女」「描破」「由来」「執し過ぎた」
問6には、
この小説に対する当時の批評が引用され、
  羽織と時計とに執し過ぎたことは、
  この作品をユーモラスなものにする助けとはなったが、
  作品の効果を増す力にはなって居ない。
と評されるような作品が問題文になっています。
しかも、
この批評のこの部分に傍線が引かれて、
「それはどのようなことか」と問われてもいます。

大正末期の、
こんなに「注」が多く、
こんな評価の小説ですが、
状況は分かりやすく、
心情は捉えやすい話でした。

設問も素直で、
小説に関しては「やや易しい」印象を持ちました。