【今朝の教訓】2021・2・9
2021年02月09日
目が覚めたので、
朝まだきの寝床で読んだ時代小説、
中島久枝『なごりの月~日本橋牡丹堂菓子ばなし~』《二》(光文社時代小説文庫)
その中から今朝の教訓を引用します。
もう、この道しかない、
自分はほんまにこの仕事で生きていくんやと思えるんやったら、
不器用やろうが女子(おなご)やろうが、
関係あらへん。
口に出して言ってごらん。
そうでないと、何も始まらないよ。
そう言われて諦めるくらいだったら、
やめておけ。
そうだよ。
そんな中途半端な気持ちで行かれたら、
みんなが迷惑する。
ここはあんたの家なんだから、
いつでも戻ってくることができる。
だけどね、
時をさかのぼって、
今年のあんたに戻ることはできないんだよ。
十七歳っていうこの時は、
一度きり、
後になって、
ああ、あの時、あんな夢があった、
もう一度やり直したいって思っても遅い。
この言葉を聞いて、
小萩は改めて思います。
やっぱりおかあちゃんは強くて正しい。