昨夜の寝る前読書は、
原田マハ『ハグとナガラ』でした。
『さいはての彼女』に触発されて、
『ハグとナガラ』を再読しました。
旬1

でも、
半分以上まったく読んでいませんでした。
「ハグ」が認知症の母親を介護する章からは、
折り目も傍線もありません。
ちょうど、
我が家も同じような状況だったので、
身につまされて読めなかったのでしょう。
  母の存在は、
  今や私の仕事の妨げとなり、
  暮らしの手かせ足かせになっている。
  母を大事に思う気持ちと同じくらい、
  疎ましく思う気持ちがある。
  いっそいなくなってくれればどれほど楽になるだろう。
  そういう思いがちらりとでも、
  私の中に生まれなかったとはいえない。
  それなのに私は、
  いずれ母がいなくなることを、
  母のいない世界を生きていくことを、
  どうしても想像できずにいるのだ。

でも、
私が母の介護に、
そこまで深刻な思いをしなくてすんだのは、
姉がその役割、その思いを一手に引き受けてくれたからです。