【母の存在】2021・2・27
2021年02月27日
昨夜の寝る前読書は、
原田マハ『ハグとナガラ』でした。
『さいはての彼女』に触発されて、
『ハグとナガラ』を再読しました。
でも、
半分以上まったく読んでいませんでした。
「ハグ」が認知症の母親を介護する章からは、
折り目も傍線もありません。
ちょうど、
我が家も同じような状況だったので、
身につまされて読めなかったのでしょう。
母の存在は、
今や私の仕事の妨げとなり、
暮らしの手かせ足かせになっている。
母を大事に思う気持ちと同じくらい、
疎ましく思う気持ちがある。
いっそいなくなってくれればどれほど楽になるだろう。
そういう思いがちらりとでも、
私の中に生まれなかったとはいえない。
それなのに私は、
いずれ母がいなくなることを、
母のいない世界を生きていくことを、
どうしても想像できずにいるのだ。
でも、
私が母の介護に、
そこまで深刻な思いをしなくてすんだのは、
姉がその役割、その思いを一手に引き受けてくれたからです。