ここ数日の、
早起き読書兼昼下がり読書兼寝る前読書は、
髙村 薫『我らが少女A』(毎日新聞出版)でした。
旬1
とにかく分厚い本で、
何日もかかりました。
昨夜、
やっと読み終えました。

本の帯に、
「未解決事件」
「動き出す時間」
などの言葉が連なっていますが、
読み終えて、
「未解決」は「未消化」、
「動き出す」ことなく「不完全燃焼」、
のままで終わりました。
こういう描き方のミステリーもあるのだ!
その方がむしろミステリアスでした。

でも、
さすが髙村薫!
人物がきちんと描かれていました。
とりわけ、
ADHDの高校生と彼の十年後。
周囲の思惑と彼の内面が、
きっちり描かれていました。