昨日の朝日歌壇を読んでいて、
生きているからこその吐息のようなものを感じました。
息切れの一歩手前のような吐息を・・・。
  赤ちゃんをぎゅっと抱っこしあやすごと温(あった)かいものの手ごたえが欲し (東京都)松本知子

  夜勤から帰り食事も急がしく爆睡に入る介護士の娘 (秩父市)新井竹代

  ひとことも喋らず給食たべるんよ 仕方ないねと小2が言った (西宮市)佐竹由利子

  施設が嫌なのではなくて施設にいる自分が嫌なのだろう母は (千葉市)高橋好美

  10年かあ いろいろあったな あの日から 避難したよな 助けられたな (南相馬市)佐藤隆貴

新聞を広げたまま、
しばらく無言で腕を組み、
背もたれに体を預けました。