【のようなもの】2021・3・9
2021年03月09日
今日の食後の読書は、
久しぶりに中島久枝の時代小説でした、
『日乃出が走る~浜風屋菓子話~』(ポプラ文庫)
おしまいのあたりに、
こんな個所があります。
私など目利きでも何でもございません。
所詮、「のようなもの」。
ついでに言えば、
善次郎も「のようなもの」。
あやつこそ、
茶人でも、商人でもありません。
強いて言えば、追いはぎ。
そうだったな。
ならば、
こうしてここに座っている私も「のようなもの」か。
面白い、面白い。
振り返ってみれば、
私も「のようなもの」でしかなかったなと、
しんみりとして、そう思います。